つまみ細工で自然保護活動のお手伝い

ふんわりと上品なつまみ細工。

この作品は「オキシャクナゲ」という隠岐固有種の花をつまみ細工で表現したものです。

島根県隠岐のオキシャクナゲを後世に残したいと活動をされている「愛でる会」の方からの制作依頼で、つまみ細工講師である古屋麗先生にお願いして作っていただきました。

つまみ細工は正方形の布を折り畳み、いくつかの法則に従って作る花です。ほとんどの場合、花は台紙に乗せて作られます。

オキシャクナゲは花びらに奥行きのある花なので、台紙に葺くとその深さを出すことが出来ません。

悩んだ末に考えたのが、花びら一枚ずつを台紙ではなくワイヤーに葺くこと。

そして、つまむ方法は花びらのひらひらした雰囲気を出すために、ひだつまみに決めました。

布は羽二重4匁。とても薄い布なのでお花の柔らかな雰囲気にはぴったりです。

ひだつまみをワイヤーに葺く、という方法は通常の方法とはだいぶかけ離れているのですが、ひとつずつ丁寧に、そしてひだつまみの形も通常よりも縦長になるようにつまみ、外からワイヤーが見える部分には布と同色の薄いピンク色の極天糸を巻きました。

糊が乾いてから7弁の花を、黄緑色の極天糸でひとつに束ね、花の形を整えます。花芯は、黄色いペップ数本をオキシャクナゲの花芯と同じ形にし、中心に入れたら一輪の花の完成です。

オキシャクナゲはいくつかの花が寄り集まって丸い形を作る花です。

10輪の花を一輪ずつ極天糸でしっかりと組み上げていき、淡い色でひらひらとまあるく咲く、オキシャクナゲが完成しました。

作ったことのない花を一から考え、悩みつつ制作した時間はとても充実した時間になりました。想像すること。挑戦すること。そして伝統的であること。これからも、この経験を生かし、新しいものに挑戦していきたいと思っています。
(文章:古屋 麗) 

オキシャクナゲもつまみ細工も日本が誇るべき後世に残したいもの。

同じ願いを抱いているものが出逢い、かけがえのないコラボレーションとなりました。

つまみ細工でこのような社会貢献につながる活動もできるのですね。

愛でる会とは https://medelu.amebaownd.com/pages/1768590/overview

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