世界のつまみ細工アーティスト 第7回 イスラ・ウォンさん

世界で活躍しているつまみ細工アーティストの方々に、つまみ細工について語っていただきます

海外のつまみ細工作家の7人目はイギリスで活動されているイスラ・ウォンさんです。

プロフィール

2006年 – インターネットのフォーラムで着物のことを知り、「つまみ細工」の存在を知る。
2008年 – コンベンションで作品の販売を始める。
2009年 – つまみ細工のアクセサリーを販売するEtsyショップにて「キティかんざし」をオープン。
2012年 – 「ポール・マーティンの手作り革命」という番組に出演し、舞妓さんの桜かんざしセットを紹介。 優勝はできませんでしたが、BBC2の番組でつまみ細工の話をする機会に恵まれ楽しかったです。
2014年 – 2018年 – 個人のスタイルと技術の開発に集中するため、販売を休止。
2018年 – ミニつまみ細工の専門店としてEtsyショップを再開。

Etsy shop – https://www.etsy.com/uk/shop/kittykanzashi

Instagram – @kittykanzashi

Q1. つまみ細工を始めたきっかけは?(あるいは携わるきっかけになったことは?)

多くの海外の作家さん同様に、着物に興味を持ち始め、舞妓さんの写真からつまみ細工の事を知りました。 子供の頃から折り紙が大好きだった私には、この工芸はぴったりでした。 基本的なつまみ方を覚えるのは簡単でしたが、必要な材料を手に入れるのが大変でした。 その問題も、インターネットで世界と繋がるようになったことで、解消されつつあります。

Q2. 作品へのこだわりや、大事にしているところは何ですか?

毎日身につけたり、飾ったりできるような作品を作るのが好きです。 この美しいつまみ細工を特別な日のためにとっておくのはもったいないと思っています。 ですので、綿やフェルト、キラキラした布など、従来の素材ではないものを使って、どんなものができるか実験しているところです。 ただこれは、羽二重や姫糊を使った伝統的な技法を理解して完成できることだと思っています。ですので私の最大の夢は、つまみ細工の認定講師になることですが、まだ日本語を勉強していないので、今はまだ難しいかなと思っています。

Q3 あなたにとって、つまみ細工の魅力とは何ですか?

一枚の布から立体的な形を作り上げていけるところ、そして髪飾りからフラワーアレンジまで汎用性の高い技術であるところに魅力を感じます。

Q4. つまみ細工の今後の可能性についてどうお考えですか?

つまみ細工はデコレーション全般に応用できる気がするので、インテリアや料理(ケーキのデコレーションなど)にも応用して欲しいですね。 この素晴らしい芸術を日本語を理解できない者が学ぶには言語がネックとなっているのでいづれは英語などの共通言語を通じて、世界中で学ぶ事ができるようになれば嬉しいです。

Q5.今後作ってみたい作品は?

今、多くの人と同じように、私も在宅で仕事をしています。その生活の中で、一つ分かったことは、家に籠っていると、自然の可愛いものを見たくなり、恋しくなったりします。 ですので、机の上にはミニチュアのつまみ細工のお花を飾っています。

当初はくす玉から始めたのですが、気分で変えられるものが欲しくて、ちょっとした遊び心があるミニチュアの花や葉っぱを作り始めました。このようなほっと一息つけるようなつまみ細工の作品を作っていきたいと思います。

Q6.つまみ細工はあなたの国でどのような展開が期待できると思いますか?

いろいろな可能性があると思います。イギリスで常設展を開催して、つまみ細工の作品を紹介して、沢山の方に見てもらいたいです。

 私はつまみ細工職人の作品にかける思いや、心意気、そして時代を超えた作品を作ろうとする姿勢を尊敬しているので、「スローファッション」(愛着をもって長く丁寧に使い続ける)と並行してつまみ細工を推進していけると思っています。

つまみ細工の作品を完成させるのにどれだけの時間や労力を要するのか、ほとんどの人が理解していません。ですので、それを多くの人にも知ってもらうためにも認定講師になってつまみ細工をイギリスで広めて行けたらと思います。

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