著名なつまみ作家の方々につまみ細工への思いを語っていただきます。
第24回目はminneで活動されている円由香(まどかゆか)さんです
プロフィール
2017年 フェリシモのキットでつまみ細工を始める。本も参考に作成していく。
2020年 本職を休職したのを機に、つまみ細工に力を入れて取り組む。
minneでショップを開き、つまみ細工や染め生地の販売を始める。
Q1. つまみ細工を始めたきっかけは?(あるいは携わるきっかけになったことは?)
子供の頃から細かい作業、手芸が好きで色んなものを作っていました。母が骨とう品や着物などに興味を持っていた影響から、つまみ細工や吊るし飾りなどの伝統工芸にも興味がありました。
フェリシモで基本のつまみ細工キットを購入して作り始めたことで、すっかりつまみ細工の魅力に魅せられ、本や動画を見ながら自己流で作品作りに取り組むようになりました。 ここ数年は、甲状腺の病気がきっかけで本職を休職したことで、つまみ細工の時間を増やして真剣に取り組むようになりました。自己流ですが自分のイメージするものを楽しく形にしていっています。
Q2. 作品へのこだわりや、大事にしているところは何ですか?
生地の染めも好きで、自身で生絹ちりめんの染めもやることから、生地を活かした作品が作りたいと思いながら作成しています。生地を活かす、無駄なく使い切るという方針で作っています。多くの染め作家さんの生地にお世話になっています。
あとは自分のインスピレーションを大切に、自分らしいと思える作品を作るようにしています。生地を見て作品を頭でイメージして形にしていくようにしています。
休職前の本職が細かいμmという単位を扱う研究職だったのもあり、非常に細かい作業が得意なので、その力を活かした細かいつまみ細工にも力を入れています。
Q3. あなたにとって、つまみ細工の魅力とは何ですか?
生地を折りたたみ糊で貼るだけという単純な作業で、無限に色んな作品が作れるところが魅力です。子供からお年寄りまで、誰もが作れる手軽さも魅力です。
丸つまみ、剣つまみ、ひだつまみ、菱つまみ。折り方さえ覚えてしまえば、色んな生地、色んな色の組み合わせで自分のイメージする作品が作れるのが凄く楽しいです。沢山の作家さんが個性あふれる作品を作っていて、作るだけでなく、観るのも楽しいです。
個人的な話ですが、85歳の母も私の影響でつまみ細工を始めて楽しんでいます。大きなつまみ細工になってしまってますが、母の個性が出た作品を作っていて、本当に年代を問わずに楽しめる物なのだと感じています。
Q4. つまみ細工の今後の可能性についてどうお考えですか?
国や年代を問わずに誰もが出来るものになっていく事を願っています。多くの作家さんが存在し、古典的なものだけでなく、それぞれの個性が出ている素敵な作品が作られており、江戸時代から続く伝統工芸のつまみ細工は、色んな国、年代に興味を持ってもらえるものになると思います。
作り方も単純なので、多くの人に体験してもらって、広まっていったら嬉しいです。特に日本の魅力を海外の人に知ってもらいたいので、海外に広まっていくことを期待しています。私もその力に少しでもなれたら良いなと思っています。
Q5. 今後作ってみたい作品は?
自分で染めた生地で作品も作っていますが、将来は羽二重からちりめんまで、自分で染めからつまみをやって作品を作りたいと思っています。今のところはピアスや髪飾りなどのアクセサリーを作っていますが、つまみ画や大きな作品作りにも取り組んでみたいです。 私らしいと言われる作品作りがずっと出来たら良いなと思っています。作りたい作品をイメージして形にするのが楽しいので、どんどん形にしていきたいです。当面は鬼滅の刃シリーズのコンプリートを目指したいと思います!