ITAでは海外に住む方々向けに、つまみ細工オンラインスクールを英語で開校しており、アジア、ヨーロッパ、アメリカ大陸と世界中の人々にどこにいても日本の伝統技法でつまみ細工を学べる場を提供しています。
https://www.tsumami-kanzashi.tokyo/
初めての認定講師はフランスのエヴァ・ラリバートさんです。
1.Eva Lalibertさん(フランス)
HP: https://tsubakikomonoya.carrd.co/
Twitter: https://twitter.com/TsubakikomonoYA
Instagram: https://www.instagram.com/tsubaki.komonoya/
Ko-fi: https://ko-fi.com/tsubakikomonoya
私は日本語・日本文学・日本文化の学士号を取得しており、物心ついたときからアジアの衣服や日本のアニメに興味がありました。
2015年の初来日でつまみ細工に出会ったのですが、2018年の3度目の来日まで、「つまみ細工」というの名称の工芸であることを知りませんでした。
2019年の来日でTsumami kanzashiの山下知美さんに伝統的なつまみ細工の作り方を教えてもらいました。その日に、「大学を卒業したら、日本に行ってより深くつまみ細工を学びたい!」と決意したのですが、その後、コロナが起きて、さらに坐骨神経痛で来日できずにいました。
その少し後にITA(国際つまみ細工協会)が設立されたのを知って、オンライン講座に参加することにしました。
それをきっかけに再び工芸の世界へ戻り、実はそれが一番の精神的な特効薬になりました。
ITA(国際つまみ細工協会)のつまみ細工認定講師資格取得の理由は?
海外にいると誰もが日本に行けるわけではありません。たとえ行けたとしても、お店でつまみ細工を見て興味を持っても、それが何なのかさえ分からず、深く知りたいと思ってもできない人は多くいると思います。現に私もそうで、本当に悔しい思いをしました。世界中の人が認定講師の資格に興味を持ってくれれば、この芸術と出会い、学び、自ら情報を広めることができるかもしれません。
これが、私が応募した理由のひとつです。かつて自分が初めて見て感動した七五三かんざしについて何でも教えてくれる人がいたらどんなに良かっただろう。私と同じ想いをする人をなくせるといいなと思います。
その他の理由は、もっと上手になりたい、もっとたくさんつまみ細工をしたいという目標ができたことと、つまみ細工には精神安定剤の様な癒しの効果があると感じたからです。同じように持病を持っている人が、この工芸に出会って元気になってくれればと願っています。
エヴァさんは、古典文学を原文で読んでしまうほどの勉強熱心で、私たち日本人以上に日本の文化、伝統をとても重んじてくれる方です。つまみ細工に関しても技術はもちろんの事、その背景の歴史や文化にもとても興味を持たれています。つまみ細工の伝統を重んじつつ、フランスの地で広めていただければ嬉しいですね。
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