つまみ細工の三種類の製法を紹介します。一つ目は基本となる、職人の伝統技法の「でんぷん糊製法」です。二つ目は木工ボンドを用いて作る「ボンド製法」、現在つまみ作家の間では広く使われ始めています。3つ目は布を縫い合わせる「縫いつまみ製法」でこれは糊やボンドを使用できないつまみ細工に有効な製法となります。
各々の詳細については下記ページを参考にしてください。
1.でんぷん糊製法
でんぷん糊を捏ねてのり板に敷いてつまみを作る職人の技の伝統製法です。でんぷん糊の使い方については、ツールの項目を参照ください
長所
- 1㎝以下の小さな布をつまむことができる。
- 羽二重などの薄い布をきれいにつまむことができる。
- つまむスピードが早い
- 糊が乾くのに時間がかかるので花弁を微調整できる。
短所
- 糊が乾くのに丸一日かかる。
- 作業を途中中断できない。
サンプル 羽二重 段菊
繊細な羽二重で作られた段菊。でんぷん糊を使うと繊細な素材で小さな花弁を作ることができます。
2.ボンド製法
木工用のボンドを使います。
長所
- ボンド、ピンセット、はさみの道具で作ることができる。
- 花弁の作り置きができる
- 強度のある花弁を作ることができる。
- オリジナルの新しいつまみを作ることができる。
短所
- 羽二重などの薄い素材をつまむのが難しい
- ボンドの重みで作品が重くなることがある
サンプル ちりめん剣つまみ
ボンドを使うとシャープで強度の高い作品も作ることができます。
3.縫いつまみ製法
糊やボンドを使わず、縫う事で花弁を作ります。
長所
- 生地を選ばない。
- 大きいものを作る際に有効。
- 花弁に綿やスポンジを詰めて厚みを出すことができる。
短所
- 2.5センチ以下の小さいものが作りづらい。
- 針と糸を使わないといけない。
サンプル ぷく梅
このように綿を入れてふくよかなつまみを作ることが出来ます。