でんぷん糊を使ったつまみ製法は、職人から受け継がれている伝統的な製法です。
1.でんぷん糊(ひめ糊)について
つまみ細工に適したでんぷん糊(ひめ糊)は、水分量が少なく粘着力が高いものです。この糊を十分に捏ねて使用します。完全に乾くのに1日かかるのでかんざしを組み上げる際は1日前に花づくりをしておきます。
2.でんぷん糊のこね方
濡れた竹べらと水で湿らせたのり板を用意します。
必要な量の糊を竹べらを使ってのり板の上に取ります。
竹べらを使って糊をのり板の上に広げるようにして捏ねます。十分に捏ねることによって、糊は柔らかくなり粘着力が出るようになります。
捏ねた糊を竹べらで同じ厚みになるようにのり板に広げていきます。
ちりめんの場合は、約2mmの厚さになるように、
羽二重の場合には、約1~1.5mmの厚さになるように伸ばしていきます。 *布の大きさや厚みによって糊の厚みを変えていきます
3.でんぷん糊を使ったつまみ製法
ピンセットを使い花弁を摘まみます。
花弁の底辺部分を先ほどこねた糊の中に浸します。
糊の中に15分程浸します。(ただし浸す時間は布によって異なります)
台紙に糊を広げます。
花弁を一弁ずつ台紙に載せていきます。
すべての花びらを台紙に載せたら、ピンセットで花弁を整えていきます。
でんぷん糊はすぐに乾くことはないので、焦らず調整してください。
これで完成です!