著名なつまみ作家の方々につまみ細工への思いを語っていただきます。
第16回目は、伝統のつまみ絵を作られている平原悦子さんです
プロフィール
1970年 つまみ絵と出会う
1975年 若葉流つまみ絵 家元を創設
各地に若葉流つまみ絵の教授を排出し現在に至る
Homepage https://wakaba14.wixsite.com/wakabatsumami
Instagram https://www.instagram.com/wakabatsumami/
Facebook https://www.facebook.com/wakaba1tsumami/
Q1. つまみ細工を始めたきっかけは?(あるいは携わるきっかけになったことは?)
幼い頃より手芸が好きでその延長上として色々なジャンルの手芸を学ぶ中、正方形の薄絹をたった二通りの折り方で素晴らしい絵の作品に仕上がっていくつまみ絵との出合いにたちまち心奪われ、つまみ絵を仕事として生涯携わっていきたいと思いました。
Q2. 作品へのこだわりや、大事にしているところは何ですか?
若葉流つまみ絵オリジナルの作品として、全工程(デザイン・染色・背景の絵付け・技法・後継者育成・材料提供)を全てこなし、絵画により近づけるための独自の技術・表現をより深く追求し続けています。
Q3. あなたにとって、つまみ細工の魅力とは何ですか?
薄絹一枚一枚に心を込めて、季節の移り変わりを摘まんで描く細やかな手作業の中で作品を生み出し、今、日本人が一番忘れかけているゆったりとした時の流れを心ゆくまで感じられることです。
Q4. つまみ細工の今後の可能性についてどうお考えですか?
一瞬一秒目まぐるしい変化もあり人の心を後回しにされるような状況を目の当たりにします。今後どのようにITなどが発展しても日本人のDNAに刷り込まれた四季を感じる感性は決して失われることはありません。
日本には豊かな四季があり、先人たちはその季節の中から日本の良きものづくりを絶えることなく大切に伝えてきました。2013年「おもてなし」という言葉が日本人の持っている「和の心」として世界の人から称賛されました。「和の心」他ならないこのつまみ絵も今後益々海外の人々からも認められていくと思います。
Q5. 今後作ってみたい作品は?
日本伝統工芸の格調高さを残しつつも多様化した生活様式にマッチした若い世代の人たちにも魅力ある作品を創作したいです。