
つまみ細工は東京都指定の伝統工芸です。なぜ日本の伝統工芸ではないのでしょうか?

伝統工芸の指定要件は5つあります。
- 主として日常生活で使われているもの。
- 主要部分が手作りであること。
- 伝統的(100年以上)な技術または技法が守られているもの。
- 伝統的(100年以上)に使用されてきた、天然の原材料が用いられていること
- 産地が形成されていること(※産地:一定地域に10社以上、または30人以上の従事者がいること
少ない人数ではありますが、つまみ職人は全国にいます。しかし、指定要件5の産地が形成されていること、の“一定地域に”に当てはまるのが東京都のみとなり東京都指定の伝統工芸となってしまいます。
そもそも、伝統工芸の指定は自動的に経産省が行っているわけではなく、産地からの申請があってから審査されるというプロセスになっています。
つまりは産地が能動的に動かなければ100年以上の歴史があったとしても伝統工芸品として認められないわけです。
日本にはつまみ細工だけでなく非常に優れた素晴らしい伝統工芸品がたくさんあります。伝統を守り次世代へと継承していける様に国がもっと積極的にサポートしてくれることを切に願いつつ、自らができる形でつまみ細工を守り、継承していく活動を続けていきたいと思っています。
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