つまみ細工の歴史 第3回 つまみ細工を始めるにあたって

大正三年(1914年)刊 吉岡房次郎著 女子技芸つまみ細工全書より

◇第一章 「つまみ細工を始めるにあたって」

この全書は、つまみ細工の様々な材料、道具、摘まみ方の種類、実習(花かんざし、巾着、写真立て、柱掛け、うちわ、絵葉書、しおり等)などが書かれている言わば、「つまみ細工の教科書」となる内容となっています。

著者の𠮷岡房次郎は、第一章で、つまみ細工を作るためには基礎から順番にしっかり学び、作っていくことの大切さを強く訴えています。基礎をしっかり身に付けることで、複雑な摘まみ方もできる様になる、これは現つまみ細工職人である戸村絹代氏も繰り返し仰っていることです。

全書をめくっていくと、折り方の図、布の染めるポイント、制作物の寸法が書いてある付録までついています。𠮷岡氏のきめ細やかな性格が出ており、この本に沿って学んでいけば作品が完成できるようにしっかり構成されたものだ、とも書かれており、彼の自信作であったことがわかります。

何を極めるにしても基本が大事なのは、今も昔も同じですね。つまみ細工を愛し、その普及に努めた𠮷岡氏の想いが詰め込まれた本であることは第一章を読むだけでも伝わってきます。

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