つまみ細工で日本と世界を繋ぐ!

10月7日~9日の3日間、ITA (国際つまみ細工協会)主催のITA Special Event 2023が開催されました

 

3日間のイベントには、カナダ、フランス、イタリア、ドイツ、シンガポールの生徒さんが集まってくれました。
買い物ツアー、戸村先生のレッスン、璃鳳さんの作品や文献の紹介、木目込み人形のワークショップ、
江戸博物館のツアーと数々のアクティビティを通して、国境を越えたつまみ細工愛好家同士の強い絆が生まれたイベントとなりました。

  

 

初日は、皆との自己紹介、オリジナルのつまみ細工の作品をシェアし、ウェルカムランチ、その後に浅草橋界隈の問屋さん、
パーツ屋さん、生地屋さんなどを巡ってつまみ細工で使う材料の仕入れツアーをしました。

   

 

浅草橋は、江戸の雰囲気を感じることができるとてもローカルな町で海外ではなかなか手に入らない、
つまみ細工で使うピンセットなどの工具、アクセサリーパーツ、水引、ちりめん、掛け軸など
皆が欲しいと思っているものを購入することができます。

 

皆とても和気あいあいと話をしながらのショッピングで緊張もほぐれた様に見えました。

2日目は目玉イベントの戸村先生の講座と璃鳳さんの作品紹介、文献紹介でした。

  

戸村先生の講座では、剣つまみを戸村先生独自でアレンジされた「桜つまみ」の技法を学び、
薬玉かんざしを作りました。今回のレッスンは日本人の生徒さんも加わって計6か国の人が集まった国際色豊かな
にぎやかなものとなりました。


2枚の布をずらして1枚の花弁に見せる桜つまみの花弁は折り方としてはシンプルではありますが、
形よく立体にするにはなかなか難しいのです。

皆コツをつかむまで悪戦苦闘していました。 全部で130枚の布を使ってその日のうちに完成させなければなりません。
摘まんだ桜つまみを配分を考えて球体に乗せるのもなかなかの技が必要です。

それでも、参加したメンバー全員が素敵なかんざしを作ることができました!

その後、つまみ細工歴60年近い作家の璃鳳氏の小さなつまみ細工の作品と、文献を見せて貰いました。
璃鳳氏はつまみ細工の生き字引と言われるほどの人で、昔あった日本の文化とつまみ細工の話をしてくれました。

  

昔、浅草の浅草寺の仲見世に大きなつまみ簪のお店があったらしいのですが、そこで販売されていた昭和初期の舞妓さんのかんざしを見せてくれました。

昔のつまみ細工の話を聞く事ができるとても貴重な時間となりました。

3日目は次回の記事でご紹介します。

 

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