世界のつまみ細工アーティスト 第2回 ヴェロニカ・ピッコロさん

世界で活躍しているつまみ細工アーティストの方々に、つまみ細工について語っていただきます

  海外のつまみ細工作家の2人目はイタリア人アーティスト、ヴェロニカ・ピッコロさんです。彼女は着物を始めとする日本の芸術と文化に魅了され、独自の芸術センスで日本文化を広める活動をされています。

プロフィール

2012 – 日本の文化や工芸に興味を持ち初めて着物を購入。舞妓や芸者の装いに魅了される。
2013-自分の着物に合わせて初めてつまみかんざしを制作。
2015 ~ – オンラインショップ「MOMO kanzashi」開設、世界中(主にヨーロッパ、アメリカ、日本)へのの販売を開始。東京の芸妓と京都の舞妓にも販売。着付けを始める。
2017~ -現地の日本文化協会に加入し、つまみ細工と着物の知識の普及の為のデモンストレーション、ワークショップ、講座を開催。
2018~ – 「着物 デ ジャック」のイタリアミーティングに参加。
2020 -「Kimonox3」という着物のソーシャルページを有志と開設。着物文化の先入観を無くし、経験に基づいた情報共有をしながら普及活動をする。

Facebook : https://www.facebook.com/momokanzashi/

ショップ:https://www.etsy.com/it/shop/MomoKanzashi

Q1. つまみ細工を始めたきっかけは?(あるいは携わるきっかけになったことは?)

美術学校の学生最後の年に、日本の視覚芸術と伝統工芸 (主に木版術とテキスタイル)について学びました。その時に見た舞妓の姿に魅了され、着物を購入、つまみかんざしが欲しくなり、作りはじめたのがきっかけです。満足した出来栄えにならず、技術を磨くために作り続け、いつの間にか仕事となっていました。

Q2. 作品へのこだわりや、大事にしているところは何ですか?

本物のつまみ細工をイタリアに広めることです。サテンリボンを使った技法のものや 「kanzashi=つまみ細工」という間違った認識をして欲しくないと思っています。 私は日本の職人ではないので、オリジナルのアイデアとデザインで自分らしさを表現しています。日本語を知らずに独学で学んだので、伝統的ではない材料や技法で制作していますが、伝統的な見た目の作品を作るようにしています。いつか日本のつまみ細工職人から直に学びたいと思っています。

Q3 あなたにとって、つまみ細工の魅力とは何ですか?

画家だった頃、筆と色を通して内面的感性と自然への愛を表現していました。

つまみ細工は生地だけでなく、紙、木材、ビーズ、水引と組み合わせることができ、染色にも関わることができます。さらにその作品は、誰かに使用され、着用され、愛されます。ただ見て楽しむものではなく、それを利用できる魅力がつまみ細工にはあります。そして、想像力を無限に働かせることができます。正方形の布で工夫を凝らし、あらゆるもの創造できるのも魅力です。

Q4. つまみ細工の今後の可能性についてどうお考えですか?

他の装飾芸術と同様につまみ細工はハイファッションの世界でも通用すると思います。着物としての髪飾りだけでなく、ドレスに合う繊細なヘッドドレスとして(または、全く違った形で)ランウェイで紹介される、そのような可能性は十分あると思います。

Q5.今後作ってみたい作品は?

先ずは、つまみ細工が多くの人々に認知される工芸品になってほしいです。 個人的な芸術探求としては、つまみ画のような髪飾りなどの装飾品でないものに挑戦してみたいと思います。時にはつまみかんざしや小さなブローチ作りに戻り、私の作品を通してこの芸術をグローバルに発信していきたいと思います。

Q6.つまみ細工はあなたの国でどのような展開が期待できると思いますか?

つまみ細工は日本の文化の一部をイタリアに紹介する一つの手段となるかと思います。 この技術は多く知られていませんが、日本人ではないつまみ細工アーティストとしてイタリアの芸術や工芸の世界との懸け橋になれると思っています。自分の経験値でしか表現できませんが、いつか自分の国でつまみ細工アーティストの代表として認められたいです。

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